0172. 鞆の浦~竹原~大久野島の旅 Ⅲ

竹原の町を後にし、大久野島に渡るフェリーが出向している忠海港に向かいました。20分足らずで到着。思いの外、乗船客は多く、少し離れた駐車スペースに車を止めました。

大久野島に渡る

大久野島は1周4キロくらいの小さな島です。うさぎが沢山棲んでいて、餌をあげることができるということで、妻は自宅から餌用のニンジンとキャベツを用意してきていました。島の中には餌を売っているところがないので、この島を楽しむためには、この用意は必須です。

どこでもうさぎに会える島

フェリーが着いた桟橋のところからうさぎたちはいます。休暇村大久野島までのシャトルバスが出ていましたが、取敢えず、1周歩いてみるつもりで、左回りで歩き始めました。若干、心配していたのは、うさぎがいるところはある程度、限定されていて、そこ以外は、ただの散歩になってしまうのではないか、ということでした。1周した結果、うさぎはこの島のどこにでも現われてくれます。

一つ、妻に驚かされたのは、持ってきた餌のキャベツが丸のまま二玉だったことです。一玉を腕に抱え、もう一玉と、切ってきたニンジンをリュックに入れての、うさぎへの餌やり歩きです。妻は、抱えたキャベツをむしっては与え、むしっては与え。初め、私は、うさぎの餌やりには興味がなかったのですが、寄って来る餌をもらい慣れているうさぎにを見て、妻が私にキャベツを渡してくれるので、私も徐々に餌やりにはまっていきました。なんとなく、そこはかとなく、癒されているなと思いました。

歴史の跡

一方で、この島には、全く別の側面があります。第二次世界大戦中は、この島自体が軍事要塞となっていたようで、砲台、発電所、毒ガス工場の廃墟が点在しています。終戦後、米軍がこの島の毒ガスを消毒するのに丸1年かかったそうです。うさぎの癒しとの極端なギャップに複雑な感慨が沸きます。

野鳥も登場

さて、大久野島での野鳥との出会いです。

キャンプ場付近でツグミ、ジョウビタキ♂がいました。ビジターセンターから南に向かい灯台を経由して行く休暇村大久野島までの山道で、メジロが近くに現われてくれました。休暇村の建物の上にイソヒヨドリを見つけました。島の北側の坂道で、水浴びしたてのようなヤマガラとシロハラがいてくれました。

道の駅 みはら神明の里

うさぎに大いに癒され、大久野島を去りました。帰路、道の駅みはら神明の里により昼食。タコのかき揚げうどんを食べました。珍しく細く腰のないうどんでしたが、タコと玉ねぎが美味しいうどんでした。

ここから、一気に自宅まで車を走らせました。

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こんにちは。子供たちは成人し、定年まであと数年。仕事はきっちりしながらも坦々と、週末の妻との時間を楽しみに暮らしています。出会った野鳥や、おいしいもの、心地よい場所にまつわる話を綴っていきます。